上田啓二さま

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対談 Vol.02

サッポロビール株式会社 北海道本部上田啓二 氏

対談企画第二弾は、書道教室「華」を主宰する石野華鳳がプロモーションパートナーを務めさせていただいているサッポロビール株式会社 北海道本部より上田啓二さんをお招きしました。

―上田さん、よろしくお願いいたします。

上田

よろしくおねがいします。

―今回、石野華鳳を2019年度のプロモーションパートナーに選んでくださいましたが、その経緯を簡単に教えていただけますか?

上田

はい。まず私たちは『2019年』に特別な思いがありました。ひとつは新元号を迎える年ということです。我々日本人にとって改元はやはり特別な意味を持つ行事です。もしかすると一生に一度になるかもしれない、貴重な体験を得る年となるに違いないと考えました。

華鳳

特別な瞬間に立ち会うというワクワク感がありますよね。

上田

そうなんです。まだ新元号の発表前でしたが、この高揚感を表現できるプロモーション方法を探していました。さらに、私たちが販売する商品は、「祝」や、「宴」にゆかりがあります。華やかであり、厳かでもある改元の雰囲気にふさわしいプロモーションである必要もありました。加えて、今後迎える2020年の東京五輪では、多くの外国人旅行客が日本に来てくださいます。それもあり、日本や和風というキーワードもイメージの中にありました。

―それがなぜ「書」の起用に繋がったのでしょうか?

上田

私の改元に対するイメージは、やはり平成を迎えた際のテレビの中継映像です。今でも多くの人の頭の中に鮮明に残っているのではないかと思います。ときの官房長官が掲げた「平成」の文字。あれは紛れもなく書でしたよね。

―確かに。改元=書というイメージはありますね。

上田

さらに、改元後は令和元年です。年が変わる。そこで私の中に浮かんだのが、清水寺で今年の漢字が発表されるシーンです。あの力強いパフォーマンスも、思い描くプロモーションイメージとリンクするものがありました。

華鳳

日本ではなにかが発表される時や、物事を始める際に「書」が用いられる傾向がありますよね。お仕事でもそのような案件に携わらせていただくことが多いように思います。きっとそれは、書がもつ重々しさ、威厳、気高さなどが、歴史を刻む瞬間の高揚感とマッチするからなのかなって思っています。

上田

たしかに、私達が「書」で行こう!となったのもそういうイメージと重なったからだと思います。

―そうなんですね。でも、失礼ですが割とステレオタイプなイメージでもあります、よね?(笑)

上田

そうなんです(笑)率直におっしゃってくださりありがとうございます。ご指摘いただいたとおり、私たちの「書」に対するイメージはそれくらいのミーハーなものでした。なんとなく和風だなぁとか、日本ぽいなぁとか、かっこいいなぁという漠然としたイメージが先行していました。

華鳳

それが書の現状ですよね。多くの方が「書」と聞くと、和の良さがあるとか、かっこいいな、ということしか思わないのかもしれません。でも、きっかけはそれでもいいと思うんです。私のように小さな頃から書の本質に触れている人なんてごく一部の人たちですからね。啓蒙することも、私たち書家の責任だと思っています。

上田

そういったわけで、そもそも「書」をプロモーションとしてどのように組み立てていくのか、判断する材料が不足していました。それで、書家の方を探して会ってみようということになったわけです。中でも新時代を迎えるにあたって、古いイメージの書ではなく、新しいことに取り組んでいたり、未来を感じることのできる方を起用したいと考え、石野華鳳さんに会いたいと思いました。

―実際に作品などを見ていただいて、どういう印象を持たれましたか?

上田

自分が今まで「書」に抱いていたイメージが、いかにミーハーなものだったかわかりました(笑)まず、実物を前にすると、書の良し悪しはもちろんわからないのですが、なんというかこう、訴えかけてくる力強さがあり、これはすごいものだということが感覚的にわかりました。うまく言葉にできませんが、絵画とか彫刻とかと同じように、芸術作品なんだということがわかったといいますか。

―それは嬉しいお言葉です。

華鳳

本当に!私は、ただ単にカッコイイ書を書く書家にはなりたくないって思っています。書家の役目は、『良い書』を生み出すことだと思っているからです。良い書は、上手いとか、カッコイイという感覚を超えた先にあります。見た人が美しさに感動するだけでなく、心に訴えかける力が無ければならない。そういう書を目指しています。だから、実際にそう感じてもらえたというのは感激です!

―ビジネスパートナーとしては、どんな印象でしたか?

上田

実際にお会いすると、非常に聡明でありながら、書への思い、北海道への思いが強く、非常に力強い方という印象を受けました。私たちサッポロビールも、北海道に特別な思いがあります。それで、北海道に育てていただいた我々サッポロビールと、北海道への熱い思いを持つ華鳳さんとのコラボレーションを是非とも実現させたいという思いを更に強く持ちました。

―ありがとうございます。華鳳さんはどうですか?はじめにお話を頂いた時の印象など。

華鳳

まずは、ありがたい!と思いました。こんな私に北海道を代表する大企業であるサッポロビールさんからの依頼。光栄の一言に尽きます。そのときちょうど令和元年に生まれる命を授かったばかりだったので、妊婦は運があるというのはこのことか!と、妙に納得しました(笑)でも、時間がたつにつれて、これは決して運が良かっただけのことではなく、私に期待や可能性を感じてくれた結果だということに気づきました。そうして依頼いただいた内容の重みを実感していきました。北海道に根付いてやっていこうという私の気持ちと、サッポロビールさんの北海道への想いが、うまく共鳴する結果をイメージして、心地よいプレッシャーを感じました。

―上田さんに会った印象はどうでした?

華鳳

本当に勝手な印象ですが、きっと可愛い娘がいるなと(笑)良いお父さん感がにじみ出ていました。初対面から穏やかな人柄が伝わってきました。実際その通りでした。

―私も、穏やかな方だなと思う一方で、信念といいますか熱いものがある方だなという印象がありました。でも、それが押し付けでなく、心地よい雰囲気なんですよね。不思議な感じです。何か心がけていることがあるんでしょうか?

上田

そうですね。強いて言うなら、「雄大寛厚」という言葉を大切にしています。これは「勇ましく立派であり、心が広く親切・寛容である」という意味なのですが、私は、『自分の中では芯を持って勇ましくある一方で、人に対してはガツガツと要求せず、広い心をもって受け入れること』と解釈して、仕事で関わる人達にできるだけ物柔らかな対応ができるよう心がけています。

―なるほど、納得が行きました。強い信念を持ちながら、相手に強要しないというのは大切な感覚ですね。勉強になります。ちなみに華鳳さんが心がけていることはありますか?

華鳳

得意冷然 失意泰然 です。

―熟語で対抗しましたね。意味を教えて下さい。

華鳳

うまくいっているときほど冷静に。うまくいかないときこそ、堂々と。という意味だと解釈しています。順調にいってるときは、周りで私を支えてくださる人たちの存在を意識するようにしています。環境に感謝することを忘れず、何でも自分の手柄などと思わないように、天狗にならないように、謙虚でありたいですね。天狗になってる人って、恥ずかしいじゃないですか。逆に、うまくいかず悩んだ時には、焦らず堂々とするようにしています。そうすると、大抵のことはなんとかなります(笑)

―堂々としている時の華鳳さんは、うまくいっていないということですね。わかりました。さて、今回揮毫した文字のひとつ「令和」について皆さんの反応はいかがでしょうか?

上田

もちろん、非常に評判が良いです。私も非常に気に入っています。言葉にするのは難しいですが、依頼する前にイメージしていた雰囲気を超えて、存在感と言うか、なにかこう訴えてくるものがありますね。

―華鳳さんも、今回の制作はいつにもましてかなり気合が入っていましたよね。

華鳳

はい。かなり(笑)『令和』は書家であれば誰もが書くだろう文字だと思いました。だからこそ、その中で絶対に一番いい字を書くんだと心に決めていました。納得する『令和』の文字ができるまでに、たぶん2000枚近く書きました。

上田

2000枚!

華鳳

はい。何度も書いては選りすぐっていって、最後の最後に気に入った5枚を並べて、印象に残るものを選別しました。心に訴えかける書を目指していましたから、字の形よりも線の強さで、この一枚を選びました。

―線の強さって具体的にどんなことですか?

華鳳

紙に食い込むような重厚な線です。ただ、強さといっても、目指しているのは荒々しさではありません。強さの中に品格が備わっている線を心がけています。

―「品格のある強さ」ですか。それが、特有の存在感や訴えかける印象に繋がっているわけですね。

上田

納得ですね。強さといえば、サッポロファクトリーでのパフォーマンスも圧巻でしたね。非常に力強く、出席してくださったみなさまも、非常に感動していました。毎回、私たちの伝えたい思いを、しっかりと書に落とし込んでくださることに感謝しています。

華鳳

ありがとうございます。書道パフォーマンスの場合は、一筆一筆、魂を込めて書くことはもちろんのこと、その場で観覧してくださっている皆様に、ご依頼主の想いが伝わるように書くことを心がけています。今回であれば、それはサッポロビール様の思いです。言葉だけでは伝わりにくいものを、少しだけ補うことができる。それが書の持つ魅力なのかなと思っています。

上田

私たちサッポロビールは、140年以上の歴史を大切にしながら新しい楽しさや豊かさを目指すという理念を持っています。それをしっかりと受け止めて書として表現してくださった華鳳さんとのコラボレーションは、とても良いキャンペーンとなりました。我々サッポロビールは、これからも新しいもの・ことにチャレンジしていく精神を持って、「サッポロビールを選んでよかった」と言われる企業であることを目指していきたいと思います。

華鳳

私も同じ気持ちです。書道の伝統文化を大切にしながら新しいこと、人がやらないことに挑戦したいです。「石野華鳳を選んでよかった」。この人に頼めば間違いない。サッポロビールさんのように信頼される、そういう書家を目指したいと思います。

―これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

上田

よろしくお願いします。

サッポロビール株式会社 北海道本部

上田啓二(うえだ・けいじ)

2004年サッポロビール株式会社入社。
首都圏本部、ブランド戦略部、広域流通本部を経て、
2017年より北海道本部にて現職。

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